相続放棄の流れ

故人と法定相続人の関係性は、多くの場合極めて近しい関係であり、相続人は素直に故人の死を悲しんでいることが多いですよね。
しかし、世の中にはそうでないケースも多々あるものです。
何か特別な事情があり、故人の死を純粋に悲しむことができず、法定相続人ではあっても相続に関わりたくないと思う遺族がいるケースも珍しくありません。
故人に負債があることが判明している故に、法定相続人がそれを相続したくないと考えるケースもあるでしょう。
それぞれに事情は違いますが、法定相続人が相続を拒否したいと望むケースは決して珍しいものではありません。
そんなときに選択肢として選ばれるのが、相続放棄なのです。

相続放棄とは、その名の通り「法定相続人が相続を放棄する行為」となります。
法律では主に配偶者、親子、兄弟姉妹などが相続人として決まっていますよね。
それが法定相続人です。
その法定相続人であっても故人の遺産は自分には無関係なものとして放棄することができるのが相続放棄です。

相続放棄の流れを簡単に言うと、「必要書類と費用を準備し、家庭裁判所で手続きする」という流れになります。
一番大変なのは手続きそのものよりも、必要書類を用意することでしょう。
これは故人の住民票や戸籍附票なども含まれますので、遠方に住んでいる場合などはかなり大変です。
他にも相続放棄申述書、相続放棄する本人の戸籍謄本なども必要となります。

相続放棄の申述をして受理されると、数日から1週間前後で相続放棄申述受理通知書が届きます。
これが手元に届いた時点で相続放棄の一連の流れが終了すると言えるでしょう。

相続放棄と言う手段はマイナスの財産を相続することを拒否したり感情的な理由で相続を拒否したりする場合に用いられる手段です。
後者の場合はともかく、マイナスの財産を理由に相続放棄する場合は、相続放棄の決定をする前によく調査しておくことをおすすめします。
もしも大きなプラスの財産が後から出てきても遅いのです。
しっかりと故人の財産を調べておきましょう。